5ヶ月前の自分が、GPTに一行だけ送っていた

2026年4月30日、過去の記録の中で、極端に短い宣言が一つだけ残っていた。
今日の現場
5ヶ月前、当時の自分が一行だけ書いて始めた夜の記録を読んでいる
「ラスハリスワークシートやってみたい GPTで手伝って」とだけ書いて、本人は動いている
心理療法のフレームを、瞑想・現実療法・感情のフォーカスと試してきた人が、また一つ別の枠に手を伸ばしている
1年以上、枠を試し続けたあとの「やってみたい」は、初日の「やってみたい」とは違う重さがある
あの頃と今
2025年11月26日、当時の自分はGPTにこう送っている。
ラスハリスワークシートやってみたい GPTで手伝って
ラス・ハリスはACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)の普及で知られる人で、ワークシートは「思考を事実と切り離す」「自分の価値観に沿って行動する」を順番にたどる紙の問いの集合だ。本人は、その夜にGPTを伴走役に置いて、自分用にやってみることを始めている。
この時期の自分は、瞑想を続け、現実療法のWDEPを部下に使い、感情フォーカスセラピーの名前を自分のメモに置いてきた。新しい枠に飛びつくというより、いくつもの枠を自分の手元で並べ直そうとしていた。
頭の中
最初に新しいフレームに触れる時、人は救われる気持ちで触る。けれど何回目かのフレームになると、救いを期待する温度はだいぶ下がる。それでも触りに行くのは、たぶん、自分の問題が一つの枠で片づかないことを知ってしまったからだ。
「やってみたい」と一行だけ書ける夜は、力みが抜けている夜でもある。最初に瞑想を始めたときの「飛び込んでみよう」のような熱はない。代わりに、これも引き出しに入れておきたい、くらいの落ち着きがある。
まだ途中のこと
枠を一つに絞れる人もいる。自分はたぶん、絞らずに何個も並べておく型なのだと、いま少しずつ分かってきた。整え方の流派ではなく、整え方の道具箱を持ちたいのだと思う。
自分は今、子どもがAIに「別のやり方も教えて」と頼める仕組みを作っている。一つの解き方で詰まったら別の道具を出す、を当たり前にしたいのは、たぶんこの夜の一行の記憶があるからだ。
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