ふらっと柳川へ行って、温泉に2回入った夜

2026-04-28 · note 掲載版

ふらっと柳川へ行って、温泉に2回入った夜

2025年1月17日、深夜0時47分。柳川の宿でメモを開いた。その日は朝になって急に、ふらっと柳川へ行こう、と決めて家を出た日だった。

その日の現場

特に予定はなかった。朝起きて、頭が重かった。スマホで「近場・温泉・川・船」みたいな単語を入れて、上から3つ目に出てきたのが柳川だった。福岡から1時間半。 昼は川下りをした。船頭さんの謡は寒さで聞き取りにくかったけど、橋の下をくぐる瞬間に天井が低くなる感覚だけ、何度も覚えていた。 夕方はせいろ蒸し。初めて食べた。蒸籠の蓋を開けたときの湯気が、皿の上で一度形を作ってから消えた。たれをかけずに最初の一口を食べた。

夜、宿の温泉に2回入った。1回目は熱くて長くは入れず、2回目は身体が慣れて、長湯した。 湯から上がって、配信のアプリを開いた。

並んでいたこと

ライブ配信を初めてやってみた。誰も来ないかもしれないと思っていたら、本当に最初は0人だった。 20分ほど話したところで、4人がフォローしてくれた。 全然人が来なくて寂しかった、とメモにある。でも、4人もフォローしてくれたっていうのは有り難い、と続けて書いてある。

両方が、同じ一文の中で並んでいた。

ふらっと、の意味

ふらっと出てきた日に、ふらっと配信を始めて、ふらっと4人にフォローされた。 全部が小さい数字だった。川下りも温泉も、目的があったわけじゃない。 でも、家にいたままだったら、せいろ蒸しの湯気の形も、4人のフォローも、全部なかった。

頭が重かった朝に、たぶん家を出たのが正解だった。家を出る前は、何が解決するかわかっていなかった。家を出てしばらくしたら、解決させる必要がそもそもなかった、とわかった。

まだ続いていること

そのあと、ふらっと出かけることが少しずつ増えた。明確な目的なく、近場へ。 解決したい問題を持って出かけると、観光地が薬みたいになる。何もない朝に出かけると、観光地が温泉と湯気とせいろ蒸しのままでいてくれる。

柳川にはまた行きたい。次は明るいうちに、温泉も2回入ろうと思っている。